放生会並びに秋季本尊御開帳法会厳修。
毎年体育の日に行われます放生会は天気が気になる行事なのですが、今年は朝から真っ青な空が広がる好天に恵まれました。
放生会とは経典の「不殺生戒」から生まれた行事であり、その起源は古く中国から経典と共に伝えられ、日本では八世紀に最初に行われました。
當山では開創の頃より修しております伝統行事でもあります。
本尊を御開帳して、私たちの命を養うもととなった禽獣魚介(お肉やお魚)を供養し、鯉の稚魚を放つことによって慈悲の実践を行い放生の浄行を致します。
「人は一人で生きているのではなく、いろいろないのちに生かされている。」いのちの大切さ、共に生きることの有り難さを伝える行事です。
そして、私たちが元気で健康に過ごせますよう放生会の始まりは、落語家で現役のお医者様でもある立川らく朝先生による“聞くだけで健康になる”健康落語をご講演頂きます。
今年も多くの方にご参加いただき、客殿に笑い声が響いておりました。
落語で笑った後は、本堂に場所を移しまして本尊御開帳のもと法会を厳修致します。
そして最後に、放生供養碑の前の池におひとりおひとり稚魚の放魚を行います。
こうして放たれた稚魚は、この後川に放魚されます。
今年は、当日ご参加された方が大変多く、賑やかな放生会となりました。
今日の笑顔で皆さまどうぞお健やかにお過ごし下さいませ。